日本の通貨である円の歴史を紐解いてみましょう

 

皆さんが日本で使っている通貨、円。今では世界の有力な通貨の一つとして数えられ、日本だけでなく世界でも重要視されています。日常生活では、紙幣と通貨の種類はそれほど多くないにも関わらず使いやすいといった印象のあるこの通貨、現在のこの形になるのにはそれなりの時間を要したのです。そんな日本の通貨、円の歴史を見ていき、お金について勉強しましょう。

円の誕生

現在の円が日本の通貨として定められたのは、明治四年五月十日(1871年6月27日)のこと。新貨条例が制定され、定められました。その後の「貨幣法」、「通貨の単位および紙幣の発行等に関する法律」にも引き継がれ、現在に至ります。なお最初は旧字体で「圓」という表記でした。

「円」という名称の由来

「円」という名称は、中国に由来します。18世紀にスペインやメキシコから中国に鋳造された銀の貨幣が流入した際に、その形からとって「銀円」と呼ばれていました。その後銀円は日本にも流入し、それを真似して作られた通貨単位を「円」としたのです。やはり「円」という漢字の意味通り、丸い形が由来だったのですね。

補助単位について

日本の通貨単位には円以外にも、それよりも小さい補助単位があります。「銭」は円の100分の1、「厘」は円の1000分の1の単位です。今は主に株式市場でしか使われませんが、昔は日常生活においても使われました。しかし外国の通貨との為替レートの制定やインフレの影響で、銭や厘という単位では不便になったため、それよりも大きな単位である円が使われるようになったのです。このような現象は他の国でも見られます。

現在の状況

円は世界で重要な通貨の一つとなっています。アメリカドル、ユーロといった主要な通貨は、デフォルト問題、ギリシャ危機などで信用が落ちてしまい、代わりに円が買われる状況になり、2011年現在では円高が続いています。世界での重要な位置を占める通貨として、今後も広く使われていくでしょう。